カテゴリ:Life with Music( 18 )   

みんな一緒に「あい、きゃんと、げっと、のぉ!」   

さっきからずっとThe Beatlesを聴いている。
だってぇ、まだあの「みすたぁぁぁ~Moon Light」が耳に残っているし、美しいヴァイオリン型のベースも目に焼き付いているのですもの。 Long Tall Sallyなども聴いてリスペクト。まん中の沢田さんはちょっと小柄だけれど、両サイドの岸部一徳さんも森本太郎さんも背が高いので、ステージ上は見た目も相当カッコ良かった。そんな三人は曲が終わるとお行儀良くペコンとお辞儀するの。わたしは勝手に「ビートルズお辞儀」と呼んでいるけれど。今時あんな事やる人居ないし、やっぱりあの時代のミュージシャンなんだなぁと実感。なんともかわいらしかったのですわ。♡

沢田さん世代のミュージシャンというのは、今では考えられないほど劣悪な環境の中で、音楽に対する情熱をフツフツとたぎらせながら上を目指していったのだろう。入手出来る音源も情報も限られていただろうし、今みたいに外タレが大金稼ぎに大挙して押し寄せて来る時代でもなかった。YouTubeもなかった。わたしは音楽が出来ないので想像するばかりだけど、文字通りすり切れるほどレコード聴いて、後は写真見たり、人づての話しからめいっぱい想像力を働かして「こんな感じか??」などと言い合いながら自分たちの音楽やパフォーマンスを作っていくしかなかったんじゃないだろうか。そしてだからこそ、勉強も何も掘り出して全エネルギーを注いで夢中になったのだろうし、何十年時が経ってもその情熱は「青々と心に残るもの」なのだろう。もちろん情報が一杯あって、見たいアーティストのライブが簡単に見れるようになった事は嬉しい。楽器だってずっと気軽に始められるようになったはずだ。そんな恩恵にあずかって次々と新しい優秀な人材が出て来るのもまた素晴らしい事だと思う。でもだからこそ、あの媚びる事を知らない、今尚、ただ音楽が好きでたまらないと言う、真っ正直な自分を何のためらいも無く思いっきりステージにぶつける事が出来るおじさま方の姿を今の若い人達にも見て欲しかった気がする。わたしは、ただ、ただ胸熱くなるばかりだった。

更に言えば。今回ついに、ついに、沢田さん歌うところのSatisfactionを生で聴けて大満足。一部では伝説化しているザ・タイガースのSatisfaction。ソロになった沢田さんは自分の楽曲を歌うことに専心していて、滅多にカバーはやらなくなっている。沢田さんの足腰が立たなくなる前に、一度ナマで見たい。そうずっと思っていた。それが、あの日は。ク~ッ!!ほぼタイガーズ状態で。アンコールでおなじみのイントロフレーズが耳に入って来た時は、キャーではなく、「うわぁ!」と感動のあまり頭を抱え込んでしまった。会場の9割るを締める、どう見ても○○XX@*#な、おばち。。。モトイ!おねーさま方が拳を突き出し、「あい、きゃんと、げっと、のお!」と叫んでいる状況に、最初は唖然。マジで気を失いそうになったけど、100年待ったこの瞬間を逃すわけにはいかない。ぐっと堪えて、ステージ上のやたらとカッコイイおじさま方に集中!さすがに凄いわ。カッコいいわ。貫禄だわ、沢田さん。本家は誰だったけ?状態。それにこんな異様な光景のSatisfactionだってここやないと見られへんわ!と、ほとんどヤケクソ状態。わたくしも一緒に I CAN’T GET NO! かくして1月24日の夜は幕を閉じたのでした。b0131574_08058.jpg

でも、興奮しすぎて例のフレーズを誰が弾いていたのか、肝心のそれを見るのを忘れてしまった。森本さんか、柴山さんか?ああ、下山さんであって欲しい♡

何ヶ月か先のDVD発売を待つしかないのか?!愚かな事を。

VH-J
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by veggieheaven | 2012-01-28 00:20 | Life with Music

冬の青空   

一昨日はBU-DO-KAN。
要するに沢田研二の2012Liveツアーファイナルを見に行っていたのですね。はい。

今回は沢田さんのルーツであるバンドザ・タイガースの解散後40年と言う事で、当時のメンバーが俳優や元高校教師という肩書きではなく、一緒に沢田さんのツアーンメンバーとしてステージに参加するという企画でした。そして解散の日1月24日に解散した場所武道館でファイナルを迎えるという。バンドの完全reunionを望んだ沢田さんだったけど、諸状況から無理だろう。そう聞いていたので、病気で長期療養中の元メンバーがステージへ上がったのは、全くのサプライズ。かつてはワイドショーの司会なんかもしていた、岸部シローさんという人なんですけどね。精神的にも肉体的にも相当落ち込んでしまっていると聞いていたので名前が呼ばれた時には耳を疑ったけど、姿を見た時はもう一回唖然をしてしまって。あまりに弱々しく、儚い姿で兄の岸部一徳氏にささえられないと、ひとりで歩くことも出来ない。やっと中央の椅子に座って喋り出しても言葉が上手く出て来ない。優しくフォローする沢田さんと、それに答えて感謝の気持ちを精一杯言葉にしようとする岸部さんの姿は痛々しいばかり。なのに、なのにですよ。そんな人が一曲歌います。と言って歌い出したその声は、その見かけを考えれば奇跡のように美しく、しかも英語なんですよ。歩く事もままならず日本語すらすんなりと出て来ない人が、英語の歌を詰まる事なく、歌詞が聞き取れるほどちゃんと歌ったのです。ステージ上の人も会場もみんなぶっ飛んでしまって、すすり泣きが響くばかりでした。人というのはどんなに弱り切っている時でも、強い思いのある場所に気持ちが行くと思いもかけない力を甦らせるものだ、とはよく聞くけれどこんな形で偶然にもそれを目撃するとは思ってもいませんでした。あんなにも弱り切った人が、1万3000人の観客と関係者の心をわしづかみにして勇気と希望を与える事が出来るなんて!人間というのはなんて、美しく、強い生き物なんだろう。そう何度も心のなかでつぶやいてしまいました。岸部さん、あれだけでも相当なお疲れが出たと思います。どうぞ、ゆっくりと休んでください。そして、最後ひとりのメンバーも加えてのステージが実現する時、ぜひもう一度元気な姿を見せて欲しいです。

にしても。
両隣に座っていたオネーサマ方は開演の1時間も前から目が飛んじゃってて、40年前の事を昨日の事の様にしゃべりまくっていた。私は、幸か不幸か40年前に解散したバンドの事は全く知らない。(幸=そこまで「お年寄り」じゃない!不幸=沢田フリークを自認しながら「あのザ・タイガース」を知らない。)だから、下目使いで「あら、お若いのね!」ってオネーサマ方に言われたって ^_^; 何だって、この日もわたしを捕らえて離さなかったのは目の前に居た今の沢田研二の他ない。30年、40年ぶりに音楽をやるという昔の仲間を気遣いながらも、現役のトップヴォーカリストというプライドと今も変わらない彼の高いプロ意識は、決してステージを同窓会か発表会的お祭りにはさせなかった。彼の信頼する鉄人バンドと一緒にかつての名曲を懐メロオンパレードではなく、2012年の曲として見事に甦らせたのですよ。本当にこれは凄い事なのであって、売れていようがなかろうが、ずっと同じスタンスと高い意識で仕事し続けて来た沢田さんでなければ絶対に出来なかったことだと思ってます。どんだけ強靭的精神力の持ち主なんや、この人は!もちろん元センセも元カンボウチョーも凄くがんばったのだと思う。そのブランクの長さを考えればあり得ない程の健在ぶりでホント見ていて痛快、楽しくて仕方なかった。
b0131574_034728.jpgでもそれはきっと沢田さんの強いリーダーシップがあってこそ。そして彼らのがんばりもまた沢田さんを大いに刺激したのだと思う。昨夜わたしが目撃したのは、そんなその両方の思いが重なり合いクライマックスへと上り詰めたステージ。またしても超ラッキーな体験をさせてもらったわたくしは、ただただ感謝。

一夜明けて昨日。
きれいな冬の青空を見上げて、なんともいい気分。そして今頃心地よい疲労感を味わっているだろう、しあわせそうなおじさんたちの事が頭をよぎっていった。
だけど、沢田さんはちょっと休んだらすぐまた春先の音楽劇の準備に入るそうな。
も、どんだけ仕事すんねん!この方は。
と言いつつ、一刻も早く通常ライブの再開を。
vh-j
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by veggieheaven | 2012-01-26 01:01 | Life with Music

全曲知ってたもーん!   

毎年新しいアルバムを作り続けている沢田研二氏のレパートリーは、膨大な数。わたしなんて、まだまだ全部は聴いていないです。「長さじゃねぇよ、密度だよ!」と日頃はエラソーな事言ってるけれど、「40年一緒に生きてきたわよ!」と胸を張るおねーさま方に比べたら、曲の把握率70%強かなぁ。80曲やるって時は「そりぁ無理でせう。」と最初から開き直ったし、あれだけの曲数の中では初めて聴く曲があってもそれはかえって新鮮。ギアチェン効果で中だるみ防止にさえなった。でも今回は「たった」20曲ちょいしかやらない普通のライブ。1曲目から総立ちがお決まりの沢田さんライブで知らない曲が何曲もあったらやっぱり悲しい、ってかすごい損した気になるじゃないですか。そう思うと日が迫るにつれて、そわそわ。「知らない曲が多かったら嫌だなぁ」と4列目の左(下山サイド)という絶好位置を手にしているにもかかわらず、当日も朝から不安で落ち着かない。しょうがないから奥の手を使う。N.Y.で Roxy Music を観る為に買った、前も後ろも大きく開いた勝負服の「黒ワンピ」を引っぱりだし、気合いを入れ直して乗り込んだ。それでも、時間どおりに暗くなったステージに、沢田さんより一足先に登場した下山氏を見つけるまでは、こんな近くで沢田さんを観るなんて最初で最後かもしれないのに、棒立ち状態が続いたらホント最悪。。。とうつむいていた。そんな気分を一掃してくれた下山氏は、NHKの番組の時と同じ黒のスーツにおなじみのくしゃくしゃ頭。キャー!♥♥♥「まあ、良かった。私たちってお似合いねっ!」とやっと笑顔に。そう、ここまで来ちゃえば、やっぱり根っからのおバカを炸裂させて、なんも考えんと騒がなくっちゃね!!

ろっくんろーるまーちhey! hey! hey!
て事で、はい。約8ヶ月ぶりの生沢田研二さんでした。

ところが、ですよ。2曲3曲と続くとあれれ??な気分のわたし。だって、最近買ったばかりのdvdや、3日前に荻窪の図書館で偶然見つけたcdに入っていて、お勉強したばかりの曲が続くんだもん。そして「もしかしたら、ラッキーかも」が「コレはぜったいイケル」という、何の根拠もない確信に突如変わったのは、佐野元春氏の提供の名曲「すべてはこの夜に」の時。膨大なレパートリーから演目を選ぶのは、多分全く沢田さんの気分。お客の私たちはもちろん、多分バンドメンバーでさえも出されたセットリストを口を挟まず頂戴するだけだろう。なのに、わたしったらどうしちゃったのかしら?10曲目にもならない前に「ダイジョーブ。沢田さんとわたしの脳みそは今回完璧に”同期”している!」と1000%自信持っちゃって。そうなりゃもう後はこっちのモン。耳はダンボで沢田さんに向け、目はオニのように下山氏を凝視して、2時間半を一気に爆走?/暴走でした。Pleasure, Pleasure、そのキス、睡蓮。。。と続く下山ソロに金切り声をあげる「黒ワンピの女」は、「時の過ぎ行くままに」で号泣。だってぇ、アコギが。。。あ、いや、沢田さんも見てましたよ。ちゃんと。
(やっぱり把握率70%強かなぁ?)ま、その中身は、次回にゆずるとして。

それで。わたくしメの確信なんですけどね。ふっ、ふっ、ふっ。これが、なんと幻に終わる事なく。ほんとーヌ、ぜーんぶ知っている曲でしたぁ!やったね、どんなモンダイ!!ええ、そりゃね、全曲知っている人は他にも居たでせう。40年連れ添ってる人、沢田さんオタクの人、アルバムやDVDをぜーんぶ持っている人とかは。はっきり言って、わたし違いますもの。知ってる曲いっぱいやってくれますようにと願う事しか出来ない中、4列目を100%の外れナシでって、こりゃあ、やっぱりサイコーに嬉しいサプライズっすよ。ご理解いただけるかしら?会場を後にする時、結構耳にしましたよ。「今回は、知らない曲が多かったわぁ。」とか「勝手にXXX、時のXXX、 TOKIO以外はぜぇんぶ知らんかった。Boo!」(それはアンタの勉強不足!)とぼやく声。そんなおばちゃん達を蹴散らして、うつむき加減の入りとは打って変わって、朝青龍歩きで会場を出る私は「密度じゃねぇよ、日頃の行ないだよ!」とつぶやき、頭の中はすでに8月8日の小平で一杯でした。
フジロック、大宮、立川と超ハードスケジュールのせいか、今回イマイチ元気無かったように見えた下山氏。この次お目にかかる時は、いつもの様に頭ガンガン振ってキメてくれますよぉーに。

みなさまも、頭ガンガンにして(違うか)良き夏の思い出をお作りくださいませ。
vh−j
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by veggieheaven | 2009-07-27 11:29 | Life with Music

ジャクソンさんとケーキ職人   

NYに居た時、ユニオンスクエア近くの3番街にある小さなフレンチ系のケーキショップで短期間インターンをしました。
師匠となったフランス人パティシエは無類のジャス好き。入って早々「音楽は何を聴く?」と聞かれた時「ろっくとぽっぷすぅ」と答えたらフンと鼻であしらわれ、いつまでそんな子供だましみたいな音楽聴いてんだ、ケーキ作りと一緒にジャスを教えてやる!と言われまして。「いいっすよぉ。別にジャス嫌いじゃないから。ただ、今までまじめに聴くチャンスが無かっただけから。教えていただきましょう。」と私。ところがある日唐突に、「僕には二人だけ、素晴らしいと思うポップアーティストがいる。」に切り出したのです。誰?と尋ねると「スティーヴィー・ワンダー」と。「ああ、ワンダーさんは私も好き。いいですよね。で、もうひとりは?」と続けると「マイケル・ジャクソン」「ええっ?」って思わず吹き出しながら答えてしまった私。だって、時すでに21世紀。ジャクソンンさんは、はっきり言ってもう意味不明状態。シンガーとかアーティストのイメージはすっかり消え去った後だもの。ところが師匠、いきなりわたしの腕をつかんで、どアップ状態で「何にも解っとらん!僕は昔お客さんにチケットもらった事があって、アリーナの前列でマイケルのステージをこの目で観たんだ!彼は凄い。誰が何と言おうと本物のエンターテイナーだ!」すぐに興奮する師匠でしたから、この戯けっ!と言いたげに、「いいか、マイケルのダンスっていうのは、動きに全く無駄もミスも無いんだ。くるくるくるぅーっと何回廻ってもまたピタっと元の位置に寸分たがわず戻って来る。あのスピード感と正確さ、これ以上の完璧さは無いと言える程完璧なステージパフォーマンスには男でも鳥肌が立つんだ。彼はアメリカ人でも特別なアメリカ人だ!」と。

フランス菓子作りは、正確さと繊細さ。ミスをしない集中力が命。(偉そうな事書いてますが、これ全て師匠のお言葉。)師匠は、常日頃から「まともに計量出来ない、一事が万事アバウトなアメリカ人」に頭を抱えていた。そもそも何カップとか何パウンドとか言いながらお菓子を作る事自体が信じられないらしく、口癖のように「この世界でまともにお菓子が作れるのはフランス人と日本人だけだ」と言ってました。(ソレを言うなら「日本人とフランス人でせう。」と突っ込みたかったワタシ)そんな師匠が一目惚れしたジャクソンさんのパフォーマンス。全盛期の彼のショーはきっとフレンチのお菓子のように繊細で美しく、完璧に作られた夢のようなひと時だったのだろうな。

数日前、スィーツの試作の合間にちょっとテレビをつけたら、問題の「くるくるくるぅー、ピタッ」のシーンを含むステージ映像が流れていて、絶妙のタイミングのあまり、あの時の師匠の凄いマジ顔が脳裏を横切りました。ああ、この事ね。と思いつつ部屋中に広がるお菓子の甘い香りもあってか、いつの間にかポワァーと見とれてしまいました。 合掌
vh−j
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by veggieheaven | 2009-07-11 15:03 | Life with Music

良き音。2種盛り合わせ   

その1:谷川賢作・続木力 「Nuage」
ハモニカとピアノというシンプルな組み合わせで、深い味わいのある音を聴かせてくれます。和歌山でナチュラル系のお料理教室を主催されている方が、ご家族でカフェを訪ねて下さった時いただいた物。初めて聴いた時から大好きになりました。私を含め、ハモニカと聞くと大抵の人が「小学校の時にブーツカ吹いてたアレ?」って言ってしまうのですが。名前は同じでも、違うんですよ!あんなもんじゃないっすから。ハモニカって、実は上手に演奏するのがすごく大変って知ってました?そして、高い技術を持ってすれば、すばらしく奥の深い表現が出来る楽器なのだそうです。それがこのCDを聴くとよーく判ります。頂いた時に言われたんです。「プロのハモニカ演奏者ってあんまり聞かないでしょ?それって難しいからあんまり極める人が居ないんですよ。」って。なるほど。確かにハモニカを曲の一部にカッコよく取り入れるミュージシャンは何人か思い浮ぶけど。向き合ってじっくり聴いていると、あんな小さな楽器からどうしてこんなに豊な音が出るのかしら?とただひたすら単純に感心してしまう。それほど存在感のある音です。しかも、限りなくやさしい音。一番好きなのは、 Jesus Christ Superstarの名曲、I Don’t Know How To Love Him。あの気怠く、甘く切ない love song をハモニカでやるという意外性にまず感激。そして、言葉なくしてあの曲の持つ情感が、胸に迫り来るような音色で表現されているのには、涙が出ました。あんまりいろんな人がカバーするから飽きちゃった「島唄」も新鮮な音で甦っています。素敵なCDをありがとうございました。ずっとここで紹介したかったの。やっと実現しました。

その2:泰輝氏ピアノソロコンサート
先週、泰輝氏のコンサートに行ってきました。この方がS田さんの(最近この呼び方がお気に入り!)バンドメンバーだからと言うよりは、単純にお疲れめの心と体を優しい音でいたわってあげたくて。小さな会場は女性でいっぱい。しかも、多くが上品で楚々とした面影が残るピアノマダム風で、氏の幅広い人気をうかがわせます。でもオープニングであら、びっくり!ナックの「マイシャローナ」って、懐かしすぎる。そんでもって、ちぇっぺりんの「移民の歌」、ストーンズの「アンジー」と続く。ああ、そういえばこの方昨年のデビューCDがPiano Rockというタイトルでハードロックの名曲をピアノだけで奏でるというコンセプトでした。じゃあ、無理もないか。いや、それにしたってこの選曲に、思わずわたくし「本日は、老人ホームの慰問演奏会でしたか?」とつぶやく。しかし、「1部はこのノリでいきます。」と明言されたので、わたくしも覚悟を決めて「はい、承知しました」と。そして、終わってみれば何気に全曲リズムとって一緒に鼻歌で歌っていた自分がそこ居て。。。オソロシやぁ!2部はがらっと変わってオリジナル。氏のイメージとも重なる、ユーモアと温かみのあるメロディを満喫させていただきました。まだレコーディングされていないお初ものばかりでしたが、疲れも癒える楽しいひと時となりました。ご家族総出で応援にいらしてたし、いかにも娘さん達の学校繋がりのようなお客さんも多く、氏のお人柄がにじみ出ていたアットホームなコンサートでした。ピアノだけのコンサートって随分久しぶりだったのですが、遥か遠い昔に放棄してしまった楽器に遅まきながらちょっぴり未練を感じてしまいました。アコースティックな音ってやっぱり良いですね。
以上。盛り合わせでした。vh−j
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by veggieheaven | 2009-05-25 01:17 | Life with Music

KI・MA・GU・RE 忌野清志郎 & 沢田研二   

たまったアイロンがけをこなしつつ、沢田研二氏の2007年ライブのDVDを見ていた時、急に手が止り心にずしっと重いものを感じた。KI・MA・GU・RE。1988年(だったと思う)のアルバム「彼は眠れない」の中の一曲が始まったから。「あーこの時も歌っていたっけ。ノリの良いライブ向けの曲だし、沢田さん好きなんだぁ。」と改めて思う。廃盤扱いになって久しいこのアルバムの、この曲を知る人は限られているかもしれないけれど、忌野清志郎氏が提供した曲です。それだけでなく、なんと沢田さんと忌野氏のツインヴォーカルスタイルになっていて、日本の2大ロックシンガーの共演が聴けるどえりゃー1曲なんですの。

忌野氏は、わたし位の年代にとっては既に誰もが知っている日本のロックスターでした。派手な外見も社会的な物議ももう驚くに値しなかったので、特にもの凄いファンになることもなかったけれど、矢野顕子ファンのわたしには、彼女との交流から垣間みれた氏の繊細さ、パブリックイメージとはかけ離れた一面が、深く印象に残っていきました。そんな中でKI・MA・GU・REを聴いたものですから、初めての時は素直にチョー驚き。すっげぇカッコイイ!とか清志郎って本当はロックシンガーじゃんか!とか訳のわからない事を言っていたような気がします。沢田さんも沢田さんで空気を読むと言うか、周囲のエネルギーを吸い上げて自分の物にしちゃう人だから、もうめちゃめちゃロックシンガー沢田状態で、忌野氏に完全ガチンコ勝負を挑んでます。しかも、このアルバムにはプロデューサー兼務の吉田健、村上ポンタ秀一、佐橋佳幸、下山淳、凄いメンバーが参加していて、アルバム本体を実家に置いているのでクレジットがはっきりしないのですが、想像を巡らすだけでも、その可能性の妄想セッションでさえ、あまりに凄いので失神しそう。ま、実際の所沢田さんと忌野氏のライブ共演というのは無かったように思うけれど、この一見ぜんぜんタイプの違うお二人をぶつけるお膳立てをした人は本当に偉かったと思います。何と言うか、昨今の流行語、誰でもやってる”コラボ”なんて甘っちょろい言葉で語れない、「大人のお仕事」ですよ。忌野氏のお仕事の中ではマイナーかもしれませんが、是非氏のファンの方にも楽しんでいただきたいです。と、言ってもさっきアマゾンで調べたら中古品が15,000円ですって。んもぉーこういう秀作は青少年の健全育成の為にも一刻も早く再発して欲しいんですけどねぇ。どうなっているんでしょうーか!

丁度、数日前NYの身内から誕生日プレゼントにと、George Harrisonの追悼コンサートとバングラデシュ難民救済コンサートのDVDが送られて来たばかり。彼との別れは私にはとても辛いものだっただけに、忌野氏のファンの今の気持ちがとてもよくわかります。彼の作品はいつまでも消える事無く残るでしょうし、DVDでいつでも会える。それが判っていても、いやそれが判っているからこそ、もうこの人はこの世には居ないという現実が哀しく、切ない。これから改めてKI・MA・GU・REを聴きます。
合掌
vh-j
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by veggieheaven | 2009-05-04 11:33 | Life with Music

下山淳が頭ン中で大ブレイク   

ここ10年位の沢田研二氏のライブをサポートしたり、曲を提供している下山淳氏のマイブームが止まらない。沢田氏の後ろに、ふわふわと突然現れて、カッコよく演奏するところを見せるのかと思ったら、ちょっと弾いてすぐ自分の位置に戻っちゃう。沢田氏を捉えたショットの後方に運良くその姿を見る事が出来ても、「私もうヘロヘロ」って枯れた感じで下ばかり見てふらふらと演奏してる。そんな下山氏に退廃的な魅力を感じるより「なんか、この人クラゲみたい。。。」とつぶやいたのはそんな昔の事じゃなかった気がするのに。

「ルースターズの下山淳」ってなんか覚え易い響きのせいか、日本のロックをほとんど聴かない私でも、沢田氏がシモヤマジュンをサポートメンバーに入れていると知った時は、名前を聞いた事しかないのに「相変わらず人選んでるねぇ」と感心した。そのしばらく前は泉谷しげるのバンドで話題になっていた事もしっかり頭にインプットされていた。布袋寅泰とふたり80年代のギター少年にはあこがれ的存在だったらしいけれど。でも沢田氏のライブ映像で見る限り、あの弾けるようなバンドブームの担い手のひとり、とはちょっと信じがたい雰囲気だった。せっかくのソロパートでも、客席に半分背を向けちゃっていることもあったし。

そんな不思議モード全開の下山氏だが、音のパワーと存在感は抜群で、段々と引き込まれていった。わたしギターの事全く判らないけれど、ひとつはっきり認識したのは下山氏ヘヴィーでねちっこいギター音が、沢田氏のこれまた重く太くかつ伸びのある声に絡みついて一緒にグワーンうねると妙にエロくなり、これがむちゃむちゃ癖になるってこと。沢田氏と一緒にやっている位だから還暦じゃなくても、今や下山氏もりっぱなおじさんミュージシャン。そんな沢田+下山で「枯れそで、枯れない。しぶとい大人の男の音」を作ってる。で、それが私に引火した。いやぁー、気になる、気になる、下山淳っていうミュージシャンがとっても気になっちゃって、いろんなサイトやYou Tubeでチェックしまくりの数ヶ月。ルースターズ時代から見ましたが、少なくとも泉谷しげるとやっていた頃までは、相当弾けていて今とぜんぜん違っていた事が判明。でも慣れって怖いな。やや枯れ気味の今の下山氏が、結局一番渋くてカッコ良いという結論に。ついでに、ロキシーミュージックのフィルマンザネラDiamond Headをカバーしていた事まで判明。うーん、人のツボついてくるなぁ。

とりあえずカフェの翌日でヘタっている今朝は、大澤誉志幸の曲を沢田氏が歌い、そのめちゃめちゃカッコ良いイントロのギターソロを下山氏がキメル、というまるで私を狙った3連続パンチのような「君のキレイのために」のドームヴァージョンを見ながら、動かない身体に脳みそだけは大ブレイクさせてもらいました。次はライブに参戦か?

久しぶりに思いっきり趣味な話に走ってしまいました。vh-j
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by veggieheaven | 2009-04-10 16:53 | Life with Music

Accidents will Happen....   

昨日の午前中。久しぶりのお天気なので部屋の片付けなどしながら、買った家電の荷解きをしておりました。中身を出した後、パッキング用に入っている段ボールブロックをぺったんこに潰そう両手に持ってギュッと力を入れたその瞬間。片方の手がツルっと滑り落ちて、勢い余ったそれがバーンと私の顔にぶつかってきたのです。そして運悪く、角が眼鏡をはね除けて目を直撃。一瞬の出来事でしたが、弾みがついていたのでとにかく痛くて、その場に倒れ込んで近所迷惑省みず「痛い、痛い」の大泣き。でも、ふと「泣いてるヒマあったら、早く医者行けよ。」という天の声がして、それもそうだと保冷剤で目を押さえつつ近所の眼科へ急ぎました。

「はーん、白目の所に傷入っていますけど、この位なら一日目を閉じて安静にしていたら良くなりますよ。」と言われてちょっと安心。だけどすっごく痛いんですと引き続き訴えると「瞬きするとそれだけ傷の表面をこするからもっと痛くなりますよ。今日一日はテレビもインターネットも駄目。じっとしていてください。」と。そんな事言ったって、台所ではこれから捏ねなきゃいけないパン種が私を待っているし、夕方にはウナカメに荷物を届けなきゃいけない。「そんなにじっとしてられないんだな」とちょー不機嫌、ぶつぶつ言いながら戻って来ました。早速片目つぶって何とかパンをこね上げたら、やっぱり興奮して疲れていたのか眠ってしまいました。2時間程して目が覚めたので片目でウナカメへ。ぽこぽこさんに事の顛末を実況中継してたら、しゃべり過ぎて少し引いていた痛みが再発。早々に退散。途中で見つけたタイ料理屋さんで夕食を食べるも、ぜんぜんイケてなくて怒りが更に目に響き、痛み倍増。家に帰ったら「今日はツイテナイ日なんだ」と諦めて早々にベッドへ潜り込みました。

今、当たった目は未だ重いですが痛みは無いです。今週はお返事しなくてはいけないメールが沢山あるし、料理教室のレポートももうひとつアップしなくてはいけないのですが、こんな事情で遅れてます。これからお花見返上で(酒だけ買い込んで)少しずつ対応しますので、関係各位のみなさま今少しお待ちいただきますよう、この場を借りてお願い致します。

と、言う事で。ただいまのBGMは、 Elvis Costelloの“Accidents will Happen”。ご存知の方はご唱和願います。はい!
Accidents will happen We only hit and run I don't want to hear it 'Cause I know what I've done’ ♪♪♪

P.S. 角があたったので、ピンポイントと言うか。目の周りが全体的に紫色に腫れたりしたわけではないので、その点はご安心くださいませ。ご心配をおかけして申し訳ありません。段ボールというのは思いの他滑るので、皆様もどうぞ取り扱いには充分お気をつけくださいね。
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by veggieheaven | 2009-04-04 08:55 | Life with Music

わたしと沢田さんのきわめて私的な5時間 (2)   

12月27日(土)
今年最後のお仕事、料理教室も無事終了。お天気は最高!そして、そして、夜はNHKで沢田研二、という日。結構しんどかった2008年ですが、少しだけ笑みを浮かべて終えることが出来そうでほっとしている。料理教室のレポートは、また改めて。

もう20日以上過ぎているので、私と沢田さんの私的な時間はもう600時間!しかし、まだまだ続く。9時55分にはテレビの前に正座。(ウソ。あぐらかいてました)

映る客席に、「あーあの辺や、あの辺で観てたんや。」とつぶやき、ほとんど楽しめなかったオープニングもこれでやっと仕切り直し出来た感。ぶつぶつ言いながらも受信料払っておいてよかった。椅子に張り付いたまま、2拍子のスローとハイのツーテンポだけで80曲全てに対応したおばちゃん達に前後左右をがっちり固められていたわたしと違い、やっぱりアリーナは盛り上がっていたんだな、いいなぁ。でもおばちゃんたちは、優しかった。ひとりで大騒ぎするわたしに決して「座って!」とは言わなかったもんね。ただ、曲目が印刷された記念タオルをこれ見よがしに広げて、一曲終わるごとにお友達と「次はXX。これも知らない曲ねぇ。」といちいち声に出して確認するのだけは止めて欲しかった。

ドームの中は、中央で歌う沢田氏と同じ空間とは思えないくらい、あちこちでひとつに括れない感覚/感情が同時進行でうごめいていた。そもそも沢田研二ファンって、意味不明な程にバラバラ。それは本人も認めているように、「いわゆる バカデカ大ヒットっていうのは、考えたら無い」歌手だという事。だからこそ40年間決して止まる事をせず作品を作り続け、良い時代にも悪い時代にも常にベストな沢田研二のパフォーマンス見せる事に専心して、生き残る道を模索し続けてきた。それが結果的に時代の変化の中で、いろんなタイプのファンを少しずつ財産のように蓄えていったのだろう。わたしには、彼の模索がアートそのものだったと同時に、徐徐に多様化し膨らんでいく彼の支持者の眺めているのも、かなり楽しかった。ま、お話を伺っているとこっちが赤面するような勘違いのおばさま方、自分の事は棚に上げて「ジュリーが太った、老けた」と大騒ぎするおねーさま方には首かしげるけれど、みんなそれぞれの視点で沢田研二を観てる、楽しんでいる。そのばらばら感は実に楽しい。ドームコンサートは、そんな沢田支持者が一気に集結したわけだから、やっぱり「お祭り」に相応しいドタバタもあるわけだ。こうして後日、たとえトータル2時間ちょいでもテレビ放送してくれるのはうれしい。やっと落ち着いて「コンサート」を楽しめる感じだ。

今夜もある。その前に今日はウナカメの大掃除。みんなより一足先に出かけてipodでRock'n Roll Marchでも聴きながら、床のワックスがけをやってしまおう。vh-j
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by veggieheaven | 2008-12-28 07:36 | Life with Music

Christmas Present   

12月20日(日)午後
久しぶりに六本木へ。大澤誉志幸クリスマスライブである。ソロデビュー25周年で、祝賀行事が続いていたのは知っていたが、なにしろ今年は身も心も財布も沢田研二氏に捧げてしまったので、ずっと心の中で手を合わせ詫びていた。しかし来年の正月コンサートのチケットにあぶれ、未だにムクれている身としては、もう大澤氏に慰めてもらうより他に手だてなし、と判断。この日の予定を変更しちゃいました。

そんな事知ってか、知らずかオープニングで「おまえにチェックイン」。いきなりツボくらった。立ち上がって、盛り上がりたい!しかしなぜか周囲はしーん!え?みんな知らないの、この曲?? とかえって焦ってしまうほど。かつてのセルフカバーの時とはアレンジも変えて、アップテンポに、かっこ良くまとめているのになぁ。でもここであんまりバカ騒ぎすると、「沢田はみ出し組」ってのがバレバレなので、はやる気持ちを必死に堪えて乗り切る。ライブは、途中アコースティックギターだけのソロパートも混ぜ、全体的に明るいポップな大澤ラブソングを沢山聴かせてくれた。

サプライズは、初期の名曲Deep Sleep。泰輝氏のJazzyなピアノで再び怪しげな光を放ち甦る。でも個人的には、トパーズやStop & Give Me Loveなどお気に入りが続く中でやってくれた、this old heart of mineに胸がキューン!!わたしは、大澤氏がこの曲を歌うのが好きで、好きで。彼の為にあるような曲だと思っております。

わたしが大澤氏を知ったのは、ご多分に漏れず沢田研二のヒット曲のクレジット。程なく彼のデビューライブを観た。アルバムでかなり引きつけられていたものの更に上を行くパフォーマンスに、完全にやられてしまった。それからはカップラーメンのCMソングを大ヒットさせようが、何しようが、私にはガラス細工のような繊細さとひとたび傷つけば狂気のようにシャウトするエネルギーが、ギリギリのバランスを保っている危ないアーティストだった。そしてそのハイテンションの中、トパーズやthis old heart ...に見せるヒューマンな温かさに、彼にしか表現出来ない世界を感じていた。

今回は数年間のプロデューサー業専念の後、活動を再開した彼の変化も感じた。二時間のライブのほとんどを中央に座ったまま歌った彼。以前には無かったボサノバのテイストも良い。その落ちついた姿に時の流れを感じたけれど、違和感は無かった。今の大澤誉志幸が、とても美しく思えた。クリスマスに相応しいライブではないか。満たされた気分で会場を後にした。

と、思い出しながら書き終わり、ふと彼のオフィシャルサイトを見れば。な、なんと2回目夜の部では、曲もぜんぜん変えて、Just can't wait のオープニングから総立ち。中〜後半はreal action、シリアスバーバリアン、月と密林とイッちゃった、ヤッちゃった大澤誉志幸炸裂状態!!なんだよぉ、裏切り行為じゃないか。これじゃ、素直に納得して帰ってきた私が、とっても間抜けじゃないの!?夜行けば良かったってことなのかい??いや、いや、そんな事はない。夜だったら、「チェックイン」は聴けなかった。やっぱりあれは傷心のわたしへの大澤氏からのクリスマスプレゼント。ありがたく頂戴して大切に胸にしまっておこう。そして、この次大澤Liveに行く時には、臨戦態勢万全で大騒ぎしてやる。まだまだ侮れないな、大澤氏も。そんで、やっぱ夜はカップラーメンで締めたそうです。vh-j
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by veggieheaven | 2008-12-23 13:19 | Life with Music