さっきからずっとThe Beatlesを聴いている。
だってぇ、まだあの「みすたぁぁぁ~Moon Light」が耳に残っているし、美しいヴァイオリン型のベースも目に焼き付いているのですもの。 Long Tall Sallyなども聴いてリスペクト。まん中の沢田さんはちょっと小柄だけれど、両サイドの岸部一徳さんも森本太郎さんも背が高いので、ステージ上は見た目も相当カッコ良かった。そんな三人は曲が終わるとお行儀良くペコンとお辞儀するの。わたしは勝手に「ビートルズお辞儀」と呼んでいるけれど。今時あんな事やる人居ないし、やっぱりあの時代のミュージシャンなんだなぁと実感。なんともかわいらしかったのですわ。♡
沢田さん世代のミュージシャンというのは、今では考えられないほど劣悪な環境の中で、音楽に対する情熱をフツフツとたぎらせながら上を目指していったのだろう。入手出来る音源も情報も限られていただろうし、今みたいに外タレが大金稼ぎに大挙して押し寄せて来る時代でもなかった。YouTubeもなかった。わたしは音楽が出来ないので想像するばかりだけど、文字通りすり切れるほどレコード聴いて、後は写真見たり、人づての話しからめいっぱい想像力を働かして「こんな感じか??」などと言い合いながら自分たちの音楽やパフォーマンスを作っていくしかなかったんじゃないだろうか。そしてだからこそ、勉強も何も掘り出して全エネルギーを注いで夢中になったのだろうし、何十年時が経ってもその情熱は「青々と心に残るもの」なのだろう。もちろん情報が一杯あって、見たいアーティストのライブが簡単に見れるようになった事は嬉しい。楽器だってずっと気軽に始められるようになったはずだ。そんな恩恵にあずかって次々と新しい優秀な人材が出て来るのもまた素晴らしい事だと思う。でもだからこそ、あの媚びる事を知らない、今尚、ただ音楽が好きでたまらないと言う、真っ正直な自分を何のためらいも無く思いっきりステージにぶつける事が出来るおじさま方の姿を今の若い人達にも見て欲しかった気がする。わたしは、ただ、ただ胸熱くなるばかりだった。
更に言えば。今回ついに、ついに、沢田さん歌うところのSatisfactionを生で聴けて大満足。一部では伝説化しているザ・タイガースのSatisfaction。ソロになった沢田さんは自分の楽曲を歌うことに専心していて、滅多にカバーはやらなくなっている。沢田さんの足腰が立たなくなる前に、一度ナマで見たい。そうずっと思っていた。それが、あの日は。ク~ッ!!ほぼタイガーズ状態で。アンコールでおなじみのイントロフレーズが耳に入って来た時は、キャーではなく、「うわぁ!」と感動のあまり頭を抱え込んでしまった。会場の9割るを締める、どう見ても○○XX@*#な、おばち。。。モトイ!おねーさま方が拳を突き出し、「あい、きゃんと、げっと、のお!」と叫んでいる状況に、最初は唖然。マジで気を失いそうになったけど、100年待ったこの瞬間を逃すわけにはいかない。ぐっと堪えて、ステージ上のやたらとカッコイイおじさま方に集中!さすがに凄いわ。カッコいいわ。貫禄だわ、沢田さん。本家は誰だったけ?状態。それにこんな異様な光景のSatisfactionだってここやないと見られへんわ!と、ほとんどヤケクソ状態。わたくしも一緒に I CAN’T GET NO! かくして1月24日の夜は幕を閉じたのでした。
でも、興奮しすぎて例のフレーズを誰が弾いていたのか、肝心のそれを見るのを忘れてしまった。森本さんか、柴山さんか?ああ、下山さんであって欲しい♡
何ヶ月か先のDVD発売を待つしかないのか?!愚かな事を。
VH-J