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良き音。2種盛り合わせ   

その1:谷川賢作・続木力 「Nuage」
ハモニカとピアノというシンプルな組み合わせで、深い味わいのある音を聴かせてくれます。和歌山でナチュラル系のお料理教室を主催されている方が、ご家族でカフェを訪ねて下さった時いただいた物。初めて聴いた時から大好きになりました。私を含め、ハモニカと聞くと大抵の人が「小学校の時にブーツカ吹いてたアレ?」って言ってしまうのですが。名前は同じでも、違うんですよ!あんなもんじゃないっすから。ハモニカって、実は上手に演奏するのがすごく大変って知ってました?そして、高い技術を持ってすれば、すばらしく奥の深い表現が出来る楽器なのだそうです。それがこのCDを聴くとよーく判ります。頂いた時に言われたんです。「プロのハモニカ演奏者ってあんまり聞かないでしょ?それって難しいからあんまり極める人が居ないんですよ。」って。なるほど。確かにハモニカを曲の一部にカッコよく取り入れるミュージシャンは何人か思い浮ぶけど。向き合ってじっくり聴いていると、あんな小さな楽器からどうしてこんなに豊な音が出るのかしら?とただひたすら単純に感心してしまう。それほど存在感のある音です。しかも、限りなくやさしい音。一番好きなのは、 Jesus Christ Superstarの名曲、I Don’t Know How To Love Him。あの気怠く、甘く切ない love song をハモニカでやるという意外性にまず感激。そして、言葉なくしてあの曲の持つ情感が、胸に迫り来るような音色で表現されているのには、涙が出ました。あんまりいろんな人がカバーするから飽きちゃった「島唄」も新鮮な音で甦っています。素敵なCDをありがとうございました。ずっとここで紹介したかったの。やっと実現しました。

その2:泰輝氏ピアノソロコンサート
先週、泰輝氏のコンサートに行ってきました。この方がS田さんの(最近この呼び方がお気に入り!)バンドメンバーだからと言うよりは、単純にお疲れめの心と体を優しい音でいたわってあげたくて。小さな会場は女性でいっぱい。しかも、多くが上品で楚々とした面影が残るピアノマダム風で、氏の幅広い人気をうかがわせます。でもオープニングであら、びっくり!ナックの「マイシャローナ」って、懐かしすぎる。そんでもって、ちぇっぺりんの「移民の歌」、ストーンズの「アンジー」と続く。ああ、そういえばこの方昨年のデビューCDがPiano Rockというタイトルでハードロックの名曲をピアノだけで奏でるというコンセプトでした。じゃあ、無理もないか。いや、それにしたってこの選曲に、思わずわたくし「本日は、老人ホームの慰問演奏会でしたか?」とつぶやく。しかし、「1部はこのノリでいきます。」と明言されたので、わたくしも覚悟を決めて「はい、承知しました」と。そして、終わってみれば何気に全曲リズムとって一緒に鼻歌で歌っていた自分がそこ居て。。。オソロシやぁ!2部はがらっと変わってオリジナル。氏のイメージとも重なる、ユーモアと温かみのあるメロディを満喫させていただきました。まだレコーディングされていないお初ものばかりでしたが、疲れも癒える楽しいひと時となりました。ご家族総出で応援にいらしてたし、いかにも娘さん達の学校繋がりのようなお客さんも多く、氏のお人柄がにじみ出ていたアットホームなコンサートでした。ピアノだけのコンサートって随分久しぶりだったのですが、遥か遠い昔に放棄してしまった楽器に遅まきながらちょっぴり未練を感じてしまいました。アコースティックな音ってやっぱり良いですね。
以上。盛り合わせでした。vh−j

by veggieheaven | 2009-05-25 01:17 | Life with Music

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